両ダンゴで挑む
▲よく混ぜて芯残りさせる
東桟橋
秋晴れのなか、東桟橋南側・駐車場向きに入釣する。当日はヘラウキ孝舟懇親大会が開催されていて、桟橋は混雑気味(ちなみに高久氏は実行役員として参加)。加えて、新ベラ放流直前という微妙な状況下(※現在は、10月12日(木)に1回目の放流が行われている)。
「簡単(シンプル)な釣りが好きなので、両ダンゴで釣れるといいですね」と、12尺竿を継いで両ダンゴのチョウチン釣りを選択。すると、エサを2種類作り始めた。タックルとエサは別図。
▲当日使用したエサ
▲ボソ&ネバ系の2種類
釣り場や釣況が分からない場合は、とりあえずボソ系とネバ系のエサ2種類を用意するという。
エサ(1)がボソ系、エサ(2)がネバ系だ。エサ(1)は麸の粒子を潰さないように、200回ほど手早くかき混ぜる。一方、エサ(2)はしっかり押し練りのように100回ほど硬くコシがでるまで混ぜる。それらを手水で調整しながら打っていく。
それにしてもかき混ぜる回数が多い。
「最初に足した荒粒ペレットがエサの中に均一に混ざるようにして、芯を作るためです。こうすることで、軟らかくしたりボソに戻しても、しっかりと芯残りするんです」
▲エサをていねいに打ち分けて絞る
竿12尺両ダンゴ一杯
午前7時30分にエサ打ち開始。比重が軽い「蒼天」がベースとはいえ、ペレットが入っているのに、ウキはゆっくりとナジんでいく。
「蒼天は比重が軽く、ペレットが入っていても軽く使えます。それよりも、最大の特徴は生麸の状態が長く続くこと。経時変化が少ないので調整は簡単ですよ」
さらに、エアーを含ませやすく、マリモ状に膨らむので、ハリにまとわりつきしっかりと芯残りする。
芯残りすることが重要
開始からアタりだしまで時間を要したが、やがてウキが活発に動きだす。しかし、ここからカラツンが連発してしまう。季節の変わり目でもあり、タナは安定しない様子。
「今日は特に難しいですね。釣り方を変えるにしても、何かしらの方向性がみえて欲しいですけど」と苦笑い。
周囲は浅ダナでポツリ拾っている。高久氏は執拗な縦誘いを嫌い2種類のエサを打ち分けて探りながらスローペースに枚数を重ねていった。
昼休憩後、浅ダナを試してみるも大きな変化はなし。エサ合わせだけで拾っていき、1時に納竿した。
「今日のように渋く、セット釣りの時合いの時は仕方ないですが、両ダンゴで釣れる時には扱いが簡単な『蒼天』は間違いなくオススメです。釣りが簡単になりますよ」
蒼天は経時変化が少ない
●取材協力 神扇池 TEL 0480(48)2604番(週間へら釣況欄参照)
一景アドバイザー高久勝俊氏が、新ベラ放流直前の管理池に、話題の新エサ「蒼天」の両ダンゴで挑む。場所は埼玉県幸手市にある本紙協定・神扇池。取材は10月9日(月)。
〈本紙・髙﨑〉