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へら鮒 2018年9月号 へら鮒
2019年2月号

もうすっかり本誌準レギュラーの地位を不動のものにしつつあるまこちゃん。今回は、11月27日(火)に埼玉県寄居町にある円良田湖へと釣行。湖はすっかり冬仕度。「網中」となった常管桟橋で、大好きなウドンセットで晩秋の釣りを楽しんだ。しかし、今年はとにかくまだ暖かい、当然、円良田湖のへらたちもまだまだ高活性をみせている。まこちゃんはしっかりとバラケを持たせながら、鋭いアタリで釣っていった。だが、日中になると「陽気をくった」のか、へらの食い気が急降下。さて、まこちゃんの対応は?今回も素敵な笑顔満載でお届けします。

写真:本誌・大場&諸 文:本誌・諸

取材協力:寄居町観光協会 円良田湖事務所
〒369-1205 埼玉県大里郡寄居町末野2155
TEL:048-581-8511

広松久水産株式会社
〒 813-0018 福岡市東区香椎浜ふ頭2-3-24
TEL:092-672-1017
http://ikkei-jpn.jp/

みやざき まこ
1989年12月生まれ 埼玉県秩父市在住
モデルおよび映画やテレビとマルチに大活躍中。趣味は当然、へら鮒釣り。さらにはカメラや食べ歩き等々、多種多彩。寒くなり、近頃は「火鍋」でスタミナ補充中。「中国の薬膳鍋ですね。もう、とっても辛いんです♡」と、相変わらずの超激辛好き
一景イメージガール


常管桟橋

「寄居駅で初めて電車を降りました」

まこちゃんの地元である円良田湖での取材となり、早朝、本誌・0と最寄駅の寄居駅(紛らわしいが…)で待ち合わせ。駆けつけた円良田湖は冬季限定の「網中の釣り」に備え、網も張り終えて、すっかり冬支度されていた。今回、この「網中」となる常管桟橋で釣るのだが、なんとも残念なことに、新べらの放流は2日後。できれば新べらをビシバシと釣ってもらいたかったが、日頃から忙しいスケジュールをなんとか調整してもらい、やっとのことで取材日を決めただけにどうしようもないこと。

それでもまこちゃんは悔しがることなく、とにかく早く釣りをしたいようで、取水塔寄りの桟橋手前に入り釣り支度を開始。継いだ竿は13尺。まずは「荒粒ペレット」や「細粒プロテイン」といった重めのエサを配合したバラケを用意し、得意のチョーチンセットで円良田べらを狙う。

●バラケは「荒粒ペレット」0.5、「細粒プロテイン」0.5に水1.5を入れ、しばらく放置した後、「MB 荒麩バラケ」2、「MD 粘りのダンゴ」2、「SB 彩雲」1を手水で調整したヤワボソ

●クワセは「粘軽うどん」20ccに水25ccの標準作り

円良田湖への釣行は2回目。網中は初めてなんですけど、たくさん釣っちゃいます!

円良田湖への釣行は2回目。網中は初めてなんですけど、たくさん釣っちゃいます!

なにも、「重め」、「持ちがいい」だけのバラケというわけではない。「SB 彩雲」を配合し、軽い粒子をタナにより漂わせることで、へらの食い気を高めてやる

なにも、「重め」、「持ちがいい」だけのバラケというわけではない。「SB 彩雲」を配合し、軽い粒子をタナにより漂わせることで、へらの食い気を高めてやる
まずはタナを意識。
比重がある配合のバラケを
持たせながら釣っていく

網中の常管桟橋で、竿13尺いっぱいのウドンセット。まこちゃん、いきなり釣ります!!

早朝、北風が背後から吹き抜ける。おまけに曇り空で、太陽が顔を出してくれないととても寒かった。しかし、エサ打ちとともに雲の切れ間から日差しが射し込み照らした。その光景はまさに女神の降臨のようであった。

ウキを深くナジませつつ、10投ほど打ち返す。すると、早くもウキに反応が出る。
「動きました!」

今日に限っては、ウキの動き出しには少々時間を要すると覚悟していたが、思いがけず早い。さすが円良田湖である。この魚影の濃さに、まこちゃんは丁寧にバラケを付け、トップ先端1~2目盛というナジミ幅をキープする。「ジワリ」、また「ジワリ」と返されると、「カチッ」と1目盛が鋭く落とされた。「今にも」というウキの動きにしっかりとアタリを待ち構えていただけに、まこちゃんがこのアタリを取り損なうわけもなく、「シャッ」という心地よい水切り音とともに竿は大きな弧を描くのだった。

釣れたのは綺麗な尺上。

そんなことはないが、「もしかして放流べら?」かと間違えるような肉厚で美しい魚体の尺上がタマ網に収まる。さすがまこちゃん、到着してあっという間に釣ってしまった。

快調に竿を絞っていたまこちゃんに、日中の食い気が落ちる時間帯が、ジワリジワリとしのび寄って来る…

タテサソイ

「紅葉は…まだこれからが本番みたいですけれど、それでもこの素敵な景色の中で釣りができて最高です。円良田湖には一度、確か9月だったかな、釣りに来たことがあるんですが、その時は向こうの桟橋でやったので、この網中で釣りをするのは初めてです」

風はすでに収まりつつある。これなら、イレパクにしてしまうのも時間の問題であろう。
「相性がとてもいいんです♡」

いきなりの恋愛相談かと、かなりドキドキしたが…。
「いえいえ、私ってウドンの釣りとの相性がとてもいいんです」

その言葉のとおり、まこちゃんはまた竿を大きくしならせる。アタリは、トップ先端を残しナジみきったウキが湖面から一瞬にして消え去った。
「ウドンの釣りが好きな理由はアタリが鋭くて、『釣れたーっ』ていう感じがするからですね。それにウドンは溶けてなくならず、『確実にアタリを待てる』というところが、今の自分の実力とすごく合っているんと思います」

そう謙遜するまこちゃんだったが、まったくそんなことはなく「もうアタらない」と判断しエサを切る、その見切り方はとても早く的確だった。これで釣れないわけがない。

空は晴れ渡り暖かくなったが、その分、陽射しに湖面が乱反射してウキがとても見づらくなってしまった。まこちゃんは目を細め、時に斜めに構えてウキへと鋭い視線を送った。きらめく湖面にはトップ先端2目盛が残っている…ようだ。強いへらの寄りにバラケはさらにしっかり丁寧付けへとシフト。バラケをしっかりと持つようにと、ハリは丸めたバラケのセンターへと差し込み、そして、両手の指先を使い丁寧に整えている。

ウキはナジみきった位置でジッと耐えている状態が続いた。すると、まこちゃんは軽く竿先を上げ、ナジみきった位置からトップ4~5目盛が湖面に出るほどのタテサソイを入れる。1回、2回、3回…するとナジみきる直前に「ズッ」とアタった。
「これも、大きい!」

もうすでに良型が溜まっているようで、プリッとした魚体の尺上が続けて湖面を割るのだった。

3回サソってみてアタりそうもない雰囲気を察知すると、そこでエサを切っていく。決して深追いしない。ほどよく待って釣るというリズムが、今のまこちゃんに合っているのだ。それでもウドンの釣り的にはとてもいいリズムだけに、サワリ、アタリはすぐに出てくるようになる。1時間もせずに6枚を釣った。他の釣り人は長竿での底釣りばかりで比べることは難しいが、まこちゃんの宙釣りのウドンセットはなかなかの好ペースのようである。かなり長くウキを睨みつけているので、ここらで息抜きがてら、「ちなみに、うどんの好みは?」と訊くと…。
「うーん、ツルツルしたのはあんまり好きじゃありません。ほうとう系というか太めの田舎うどんが好きですね。お蕎麦もつなぎを使ったのじゃなく、いつも食べているのは10割そばです」

まこちゃんは、釣りもそうだが、すべてにおいてとても「純粋」である。

バラケが持ちすぎるようになると、「SB 彩雲」で手直して、アタリを復活させる。が、さらなる試練がまこちゃんへと襲いかかる!?

軽めのバラケ

釣れるペースが少々落ちた。

ウキの動きはそこまで悪くはないが、快調に釣れていた時と比べるとアタリ数が明らかに減ってしまった。待ってアタってカラが多く、時に、ウキが沈没してしまうこともある。

そこで、まこちゃんはバラケへと「SB彩雲」を半カップ混ぜ合わせる。比重はもうこれ以上重くはしたくないので、軽さはそのまま維持するようにと考えて手直ししたのだ。これが見事に決まり、また、いいテンポでのエサ打ちとなり良型を仕留める。

しかし、ここから状態が急変することになる。北からの冷たい風は収まり、急激な気温上層に「へらが陽気をくってしまった」ようで、ウキの動きはかなり鈍くなってしまった。今までのような持たせたバラケではアタリがもらえない。これはヤバいぞ。あれだけ決まっていたタテサソイも効かない。
「うーん、ちょっと違う配合にバラケを作ってみます」

ここで、まこちゃんは動く。以下の配合でバラケを作り直すのだった。

●「SB 彩雲」2
●「MB 荒麩バラケ」2
●「MD 粘りのダンゴ」1
●水1

「ウドンの落下中にアタらせたい」

へらの食い気が落ちきったため、ここからは軽めのバラケを打つ。これでウキをナジませつつ、タナにバラケの粒子をさらに多く漂わせることで、再びへらを厚く寄せる。バラケのパサつき感が気になったらしく、バラケへと少量の手水を数回打ち、丁寧にかき混ぜながら「しっとりめ」に調整した。
「あっ!?」

どうした、まこちゃん?

粘軽うどん

人気の「粘軽うどん」は、手にベタベタとくっ付くことなくとてもよく持つため、ハリ付けがしやすい。これからの冬季にはぜひともバッグに忍ばせておきたいエサである

「MD 粘りのダンゴ」でバラケ性を抑え、食い気があるへらをタイトに寄せて釣る。まこちゃん、いつにも増して完璧です!

ダンゴチック

「アタっちゃった…」

ウキの動きは見事に好転。いきなりナジミ際に「チッ」と落とされたのだ。痛恨。このいきなりの小さなアタリには、さすがのまこちゃんも手が出ず見逃してしまい思わず声が出てしまったのだ。

へらは確実にウドンのすぐ近くにいる。3目盛を残したウキを、そこから軽くタテサソイ。2~3目盛を持ち上げながらソフトにへらをサソっていく。この超ソフトなまこちゃんの誘惑にへらが反応しないわけがない。もう反応しまくりで、「カチッ」と鋭く入りタマ網へ。そこからはアタリがどんどんと増えていくのだった。こうしてへらの食い気が落ちきった日中も、まこちゃんはしぶとく釣っていく。ただへらを寄せるだけではなく、しっかりと釣り込んでいくのだった。

そのさらなる秘策が「MD 粘りのダンゴ」。これを「パラパラ」とバラケに振り掛け絡めながらエサ持ちをよくした。さらには小さめにハリ付けして、タイトに寄せながら釣り込んでいるのだ。「まこちゃん、いつの間にそんなに成長したの?」 と、驚きを隠せない。

これでもウキが動きすぎてしまい、少々アタリが散漫になってしまうと、バラケをエサボウルの縁に軽く数回擦り付けるようにして練りを加えた。しっかりと芯残りするダンゴチックなバラケ。これがここから最後まで決まった。今年は気温も高く、円良田湖のへらの活性はまだまだ高いのだ。
「ほらこんなにいますよ」

それを証拠に、桟橋の下からは大きなへらがこぼれエサを吸いにたくさん湧き上がっている。

となると、無駄に寄せすぎても、逆に釣りづらくなってしまうだけ。
「ウドンはかなり待っていられるので、サワリがあり『釣れそうだ』と感じたら、ちょっとしつこく待っていた方が確実に釣れるような気がします」

日中、まこスペシャルブレンドの軽めのバラケで、食い気が落ちたへらを釣り込む。この配合、とてもよく釣れます。最後の決め手は小バラケ!

日中、まこスペシャルブレンドの軽めのバラケで、食い気が落ちたへらを釣り込む。この配合、とてもよく釣れます。最後の決め手は小バラケ!

小バラケで近くまで寄って来た食い気があるへらを次々と仕留める。いつにも増して完璧です!
「今日の釣りで、やっぱりウドンセットの釣りが一番面白いと再認識しました。手返しもそんなに急ぐことなく、釣りをしていてもそんなに疲れません。バラケの決め手は、『SB 彩雲』、そして『MD 粘りのダンゴ』での手直しですね。自分が思ったようにバラケを動かしながら、それで正解が出た時は最高です!」

こうして、まこちゃんは晩秋の円良田湖で、とても相性がいい大好きな「ウドンセットの釣り」を心ゆくまで楽しんだのだった。

日中、まこスペシャルブレンドの軽めのバラケで、食い気が落ちたへらを釣り込む。この配合、とてもよく釣れます。最後の決め手は小バラケ!

【円良田湖・常管桟橋でのタックル】
竿「独歩」13 尺でいっぱいの両ダンゴ道糸1.0号、ハリス上0.5号10㎝、下0.4号40㎝
ハリ 「グラン鈎」上7号、下2号
ウキ「忠相 ネクストステージG」12 番。ボディ12.5㎝のグラスムクトップで、エサ落ちは全11目盛中、クワセを付けて5目盛残し

みやざき まこ