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へら鮒 2017年1月号 へら鮒
2017年1月号
話題のニューブランド「一景」で釣る!! 強烈にバラけながらもよくまとまる、「MB 荒麩バラケ」をベースエサとしたセット釣り。新エサ、「荒粒ペレット」&「細粒プロテイン」の威力とは!? ストロングチョーチンウドンセット

話題のニューブランド「一景」で釣る!!

話題のニューブランド「一景」で釣る!! 今回は茨城県筑西市にある筑波湖がその舞台。同池愛好会に所属する大竹則幸が、「一景」の最強バラケエサを使い、チョーチンウドンセットで釣る。早朝こそウキは活発に動いたが、季節の変わり目でもあり、へらの食いはまったく安定しない。それでもバラケを硬くし持たせることで、食い気のあるへらをタナにタイトに寄せつつ枚数を重ねていく。そして、さらにへらの食い気が完全に落ちてしまった午後は、バラケ用の新エサとなる、「荒粒ペレット」と「細粒プロテイン」という集魚力に優れたエサを配合したものを作り、上層でバラケを「抜き」ながら釣っていくのだった。

Photo & Text by Kazuaki Morotomi

取材協力:筑波湖
〒300-4513 茨城県筑西市中根832
TEL:0296-52-5444

広松久水産株式会社
〒 813-0018 福岡市東区香椎浜ふ頭2-3-24
TEL:092-672-1017
http://ikkei-jpn.jp/

おおたけ のりゆき

おおたけ のりゆき S.56年11月生まれ
茨城県結城郡在住 自営業
釣り好きの祖父に連れられ幼少の頃から釣りに親しむ。現在はここ筑波湖をホームグラウンドとし、月に3~4回の釣行。長竿の共エサが得意。「へら鮒釣りの面白い所は、魚がたくさんいるのに釣れないところ。そしてそれをどう攻略するか!」。昨年7月、西湖・沖ブナイで70枚(22.5 尺竿いっぱいの両ダンゴ)という釣りが、最近で一番印象深い釣り。 筑波湖愛好会 所属

竿11 尺チョーチンウドンセットのバラケ 「MB 荒麩バラケ」3 水1「MD 粘りのダンゴ」0.5

4号桟橋奥ヤワボソで釣る

11月12日(土)、筑波湖の駐車場に降り立つと、目の前にそびえる筑波山の裾野はすっぽりと霧に包まれていた。秋も深まりすっかり寒くなったが、今シーズンもすでに大型の新べらが放流されている同池だけに、釣れ具合にはなんの心配もないことだろう。

そして今回、登場するのは同池の愛好会に所属する大竹則幸。当然、四季折々、筑波湖の釣り方は百も承知である。長竿の共エサが得意だという大竹に、思い切って「チョーチンウドンセット」というテーマを与えた。さて、「一景」のバラケエサをどう使いこなしてくれるのか興味津々である。

先に入場した例会組の入場を確認して、空いていた4号桟橋奥に入釣。背後の3号桟橋は例会組がズラリと並んだ。池全体の込み具合もまずまずといったところ。

大竹は迷うことなく11尺竿を継ぐ(タックルは図参照)。ここ1~2週間の例会において、高釣果が出ているのは11~13尺というタナである。その竿選択はさすがに的確。そしてバラケは、以下の配合を作る。

忠相 ネクストステージ(PCバージョン)」9番 ボディ9.5cmのPCムクトップ クワセを付けて水面に4目盛残し 道糸0.8号 ハリス0.5号 下0.4号 60cm ハリ「バラサ」7号 下「プロスト」4号 竿11尺

●バラケは一景「MB 荒麩バラケ」3に水1、「MD 粘りのダンゴ」0.5
●クワセは「粘軽うどん」

筑波湖・4号桟橋奥 竿11尺チョーチンウドンセット

●「MB 荒麩バラケ」3に水1を入れてかき混ぜしばらく放置した後、「MD粘りのダンゴ」0.5で仕上げたヤワボソ。この「MD 粘りのダンゴ」を入れることでかなり持ちがよくなる
●クワセは新発売された「粘軽うどん」で、粉1を水1でシェイクした後、人差し指でしっかりと練り込み、強いコシを出し硬めに仕上げる

やはりというか当然のように、当日は新べら狙いの釣り人が多く、桟橋には長竿が並んだ。その中で大竹は大きめのバラケをラフ付けにしガンガンと打ち込んでいく。ウキは水面にトップの先端を残すまで深くナジみきると、そこで素早くエサを切る。まずはガッチリと寄せきることから始めるのだ。

1. 大きく丁寧にかき混ぜて作られたバラケは「フワッ」としている。お麩が立ち、いかにもよくバラけるといった手触りだ 2. クワセは「一景」から新発売された「粘軽うどん」。即席ウドンだけに、ちゃんとした粘りと軽さを持っている。硬めに作り、アルミ製のポンプで絞り出して使用 3. これはへらを引きつけるためにバラケをひと回り小さくした時のもの。打ち始めはふた回りは大きい。クワセは直径4㎜ほど

1. 大きく丁寧にかき混ぜて作られたバラケは「フワッ」としている。お麩が立ち、いかにもよくバラけるといった手触りだ 2. クワセは「一景」から新発売された「粘軽うどん」。即席ウドンだけに、ちゃんとした粘りと軽さを持っている。硬めに作り、アルミ製のポンプで絞り出して使用 3. これはへらを引きつけるためにバラケをひと回り小さくした時のもの。打ち始めはふた回りは大きい。クワセは直径4㎜ほど

「MB 荒麩バラケ」を半つかみ絡め、バラケを硬くして、タナで耐えさせる! 「MB 荒麩バラケ」「MD 粘りのダンゴ」この配合で、チョーチンウドンセットを決める!!

深いナジミ幅タナで耐えさせる

「一景のエサはとてもまとまりがよくて使いやすいですね。自分は基本的にラフ付けなんですけど、それでもきちんとタナまで持ってくれます」と、エサを実際に触り、釣ってみての大竹の素直な感想である。そして、それでもなおかつ強力にバラけるのだ。

打ち始めは親指の頭大とかなり大きめのバラケを打つ。もちろん自身が言うようにラフ付けだが、必ず水面にはウキのトップ先端から1~2目盛が残るといった深ナジミが繰り返された。そして、このラフ付けでウキのナジミ幅がアマくなると、ハリのチモト部分に加える指圧を強めながら、トップ先端1目盛残しという絶対のナジミ幅をキープしていくのだった。さて、そこからのウキの動きは?

意外や意外、思ったよりもサワリが少ない。そうなるとバラケ性が足りないということになる。大竹は基本的にはタテサソイを掛け続けての釣りはやらない。ウキが沈没気味になった時だけバラケ方を促進する意味で、ウキのトップを水面に出すタテサソイを掛ける。それも本当に軽く竿先を上げて、トップ1目盛が出るくらいにそっと持ち上げる程度のもの。あくまでバラケを完全に合わせて釣っていくことを信条にしている。

早朝は手前への流れが強く残り、釣りづらい状態だった。一度、深い位置から「ズバッ」とアタってきたがそれきりで、まだまだ寄せ不足だと感じた大竹は「MB 荒麩バラケ」を半つかみほど絡めてエサを硬くした。寄せ効果はさらに高くなったが、流れはまだ弱まらないため、このバラケ性を強めたものをひと回り小さくして、丁寧にハリ付けする。これで流れの中でも食い気のあるへらをタイトに寄せていくと、ウキの上がり掛けに「カチッ」と鋭く入った。この対応が急激にアタリ数を増やすことになる。
「バラケを硬さで持たせるというか、もちろんバラけさせるんですけれど、トップの先端付近でしっかりと耐えさせたいというイメージですね」

そして、竿先は水面で水飛沫を上げ続けた。いいペースで釣っていく。魚は周りにいるが、そこでバラけすぎてしまうとどうしても口が離れてしまいアタリへとつながらない。そこで小さめのバラケにしてバラける粒子の範囲を狭くしてやることで、へらの口を近づけて仕留めるというわけだ。

だが、次第にウキの上がり方が速くなってきたので、上バリを8号へとサイズアップする。バラケが耐えることなく「スッ」と上がってしまうことが多くなった。口数を近くに寄せておくためにも、バラケがタナでしばらく持っていないとサワられないのだ。

早朝は手前への流れが付く状態だったが、比較的早いアタリ出しで竿を曲げていく。しかし、このままの状態で釣れ続くほど、当日の筑波湖は甘くなかった

早朝は手前への流れが付く状態だったが、比較的早いアタリ出しで竿を曲げていく。しかし、このままの状態で釣れ続くほど、当日の筑波湖は甘くなかった

話題のニューブランド「一景」で釣る!!筑波山の上空はすっかり秋晴れとなった。大竹は少々厳しい状態ながらも、好ペースで竿を曲げていった。これがストロングスタイルの揺るぎない強さである!へらの食いが落ちきった午後からは、新エサとなるセット用パワーアップエサの「荒粒ペレット」と「細粒プロテイン」を配合し、バラケを抜いて釣っていく! 話題のニューブランド「一景」で釣る!!

新エサを配合抜いて釣る!

ジワリ、またジワリ。ウキが上がってくるスピードが遅くなった。この「タメ」がへらの口を近づけ、アタリを導くことになるのだ。またしてもウキの上がり掛けに、「カチッ」と明確に落とされた。当然、ヒット。この王道ともいえる大竹のストロングスタイルが完璧に決まってきた。

大竹は「MB 荒麩バラケ」と「MD粘りのダンゴ」というとてもシンプルな配合で、いとも簡単にここまでにしてしまった。そして、その「強い釣り」はさらに力を増していく。

ふと気づくと、バラケはちょい長細に整えられている。これは?
「丸まっていると、一旦、バラケが抜け出すとそこから『ポン』と抜け落ちてしまっているような気がするんです」

バラケの大きさならずとも、その形でさらに持たせていくのだ。これは「MB 荒麩バラケ」がバラけ具合のコントロールが指圧で自由自在という大きな特長を最大限に活かした釣りといえよう。この長細のバラケで抜け落ちることなくタナでさらに耐えさせると、1目盛、2目盛とウキの上がり掛けに毎投のようにアタってくるようになり、着々と枚数を重ねていく。

筑波山がその雄大な姿をすっかり現す。晴れてきて、暖かくなったが、ここから極端にサワリが弱くなってしまう。下バリを3号と小さくしたが、それでもすぐにはアタリはもらえなかった。がしかし、上バリは大きめでバラケをしっかりと持たせ気味、そして下バリは小さめでクワセをよりあおらせるという大竹が描いた図式は、時間が経つほどに徐々に効果を発揮してきた。
「バラケが完全に抜けてから、試しに何回かサソってみましたが、アタってはきましたけれどまったく乗りません。やはりバラケが付いている位置で強くサワらせながら釣っていった方がアタリはもらえますね」

トップ先端1目盛から沈没気味という深いナジミ幅から、1、2、3目盛と返され、ここまでにアタらなければ次投を打ち込んでいくというエサ打ちのリズムを繰り返して、池全体を襲った急激な食いの低下という厳しい状況下でさえ、まるで楽しむかのように、大竹はしぶとく竿を曲げていくのだった。

しかし、午後になると池の状況はさらに悪化した。これでは、さすがにナジませての釣りでは枚数は多く釣ることは難しい。
「新エサを入れて、バラケを抜いて釣ってみます!」

「一景」セット用エサの新ラインナップとなる集魚力効果が非常に高い、「荒粒ペレット」と「細粒プロテイン」をバッグから取り出す。

もうこの状態ならば、バラケを完全に上層から抜いて釣っていった方がいいと判断したのだ。この釣りには欠かせない新エサは、ペレットと高蛋白新素材の集魚力抜群のエサである。そのバラケの配合は以下のとおり。

午後、活性は落ちたが、釣れればいいへらが揃った

午後、活性は落ちたが、釣れればいいへらが揃った

新エサは最強の集魚力を誇る!バラケを抜いて釣っていく時「荒粒ペレット」50cc 「細粒プロテイン」50cc 水160cc 「MB 荒麩バラケ」320cc

新エサを配合抜いて釣る!

●「荒粒ペレット」50cc、「細粒プロテイン」50ccに水160ccを入れ、集魚力効果が高い成分をしっかりと抽出させた後に、「MB 荒麩バラケ」320ccで仕上げたしっとりボソ

バラケはあくまで非常にシンプルな配合で作られた。そして、ウキは「忠相 ネクストゾーン」8番(ボディ8.5cmのPCムクトップで、クワセを付けて水面に3目盛残し)に付け替えられた。また、上バリは「バラサ」8号のままだが、下バリは「プロスト」1号と、狙いは下ハリスの倒れ込みに出るアタリだけに、より強くクワセがあおられるようなセッティングにする。

大きめのバラケはハリ付けの際にチモト部分を、軽く2~3回整えられただけの超ラフ付け。これを「フワリ」。エサ打ち時にバラケが抜け落ちないようにそっと打ち込むと、バラケは着水と同時に水面直下から強烈にバラけて煙幕を引きながらユラユラと沈み込んでいくのだった。比重があり、バラけながらも下方へと降り注ぐように沈んでいく。これで完全に食い気が落ちかけたへらへと強く反応させることでアタリを導いていくのだ。
「ズバッ」

早くもアワせた。乗ってはこなかったが、バラケを深くナジませ持たせながら釣っていくよりも、明らかに反応はいい。「荒粒ペレット」はへらの視覚に、そして「細粒プロテイン」はへらの嗅覚へと強烈にアピールするだけに、これにはへらも反応せずにはいられないといった感じである。

そして、2回目のアタリで乗せた。まだ5投も打っていないが、そこからもアタリは続く。さすがに新べらが釣れることはなかったが、それでも筑波湖のへらといった、傷ひとつない綺麗な魚体の尺上が次々と水面を割ってくるのだった。

しっかりとウキをナジませ、タナを意識した王道ともいうべきチョーチンセット釣り。そして、これから迎える厳寒期において、アタリをもらうには絶対条件となる抜きの釣り。この2通りの釣り方を、大竹は「一景」のエサでいとも簡単にやりこなしてみせたのだった。

これは釣れるエサであることは間違いない!

雄大な筑波山をバックに、大竹は最後までアタリを切ら
すことなく釣り続けた

雄大な筑波山をバックに、大竹は最後までアタリを切ら すことなく釣り続けた