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へら鮒 2016年9月号 へら鮒
2016年9月号
「驚異的な持ち」と「ほどよい比重」が特長の、
「一景」新エサ、「DD 底餌クロレラ」を使用し激釣する!! 攻撃的底釣り 高久勝俊 IN 精進湖

話題のニューブランド「一景」で釣る!!

話題のニューブランド「一景」で釣る!! 今回は2度目の登場となる、名手・高久勝俊が、新エサ「DD 底餌クロレラ」をベースに、精進湖でこだわりの底釣りを披露する。「とにかく軟らくしてもよく持つ」と、高久が太鼓判を押す「DD 底餌クロレラ」。まずは単品の標準作りから打っていき、硬めのエサを手水で軟らかくしてアタリを導いた。魚影はすこぶる濃く、へらの位置はどうしても高い。「普通なら、もう宙で釣る」状態に、切り気味のタナにして高活性のへらを次々と釣り込んだ。へらの状態を見極めながら、エサをガンガンと動かし釣っていくのが高久流。「超高速回転のかき回し」、「強い練り込み」、そして「戻しエサ」と、エサのポテンシャルをこれでもかと極限にまで引 き出し釣り込む数々の技は見事である!

Photo by Katsuyoshi Ooba & Kazuaki Morotomi
Text by Kazuaki Morotomi

取材協力:ニューあかいけ
〒401-0336 山梨県南都留郡富士河口湖町精進550-11
TEL:0555-87-2351

広松久水産株式会社
〒813-0018 福岡市東区香椎浜ふ頭2-3-24
TEL:092-672-1017
http://ikkei-jpn.jp/

黒岩ロープで竿18 尺底釣り。
「DD 底餌クロレラ」単品の標準作りで様子を窺う!

「DD 底餌クロレラ」とは…

満を持して発売された底釣りエサは、非常によく持つ。そして、「サラッ」とした指触りが特長である。底釣りに求められる比重もほどよく、間違いなく「釣れるエサ」である!

DD 底餌クロレラ

「エサの合わせ方はとても簡単で、いじらず使うよりも、ウキの動きに対応してガンガンと手直しながら使えるのがいいよね。練ってしまっても、お麩を足せばまた生き返る。『一景シリーズ』には開かせるお麩はたくさんあるから、思いっきり練り込んで、持たせたり、また開かせたりしながら使用していった方が釣りは面白いんじゃないかな」

ブレンド性にも優れたこのエサのポテンシャルの高さに、高久は目を見張る!

赤池・黒岩ロープ竿18尺底釣り

7月14 日(木)、精進湖は前日の悪天候を若干引きずっていたが、それも早朝だけでスカッと晴れ渡った。もうすっかり夏の日差しに、静かな湖面へは山々の緑が濃く映り込んだ。

高久は精進湖ではいつもお世話になっている「ニューあかいけ」から出舟し、黒岩ロープの手前寄りにある四角いブイの横に舟付けした。赤池地区は長年に渡り例会でも竿を出している場所だけあって、「どこが何尺で底に着く」ということは、もうすっかりと頭に入っている。継いだ竿は18尺(※タックル図参照)。今回、「両ダンゴの底釣り」というテーマに、比較的深めの場所を選択。もう最盛期間近であり、さすがにこれよりも浅場では少々ジャミがうるさいようなのだ。

ウキ「光作 鶺鴒」15番 ボディ15cmのPCムクプトップ エサ落ちは水面に7目盛残し 道糸 0・8号 ハリス 0・4号 20-27cm 「バラサ」6号 竿18尺

エサは一景「DD 底餌クロレラ」単品 お麩3に水1の標準作りから入る精進湖・黒岩ロープ竿18尺底釣り両ダンゴ

手際よく準備を進める。そんな中、結ばれたハリスの短さに驚く。
「野釣り、管理池ともどこの釣り場でもこの長さですよ(笑)。底釣りに限らずチョーチン釣りでもそう。アタリがある限り、1日これでやりとおします。このハリスの長さで釣れなければ、その日は底釣りでは『何枚かしか釣れない』というかなりシブい状態ということですからね」

高久のへら鮒釣りに対する「ストイックなまでのこだわり」がいきなり飛び出す。さて、いったい今日はこれからどんな釣りを披露してくれることだろう、興味津々だ。そして、手元には湖上に広がる空の色と同じ鮮やかなスカイブルーのパッケージが!

「DD底餌クロレラ」
底釣りダンゴのスタンダードエサ

今回、この新エサをベースとして使用する。「まずは単品の標準作りから入ってみましょう」

高久は「メーカーが表示している分量」を、「最高の判断基準」として、とても大切に考え、まずは必ず「標準」で試すのだ。そこから状況を見極めた上でエサを動かしていく。

●「DD底餌クロレラ」3に水1。パッケージ裏面にある「標準作り」だが、作り方は高久オリジナルで、水を入れて30回ほど手を熊手状にして超高速でかき混ぜ合わせる。そして数分ほど放置した「作りっぱなしの硬めのもの」を少量指先でつまみ取り、直径1cm強に丸めハリ付けした

タナは上バリトントン。まずはこの「硬め」から打ち始めて様子を窺うが、この取材を前にして、高久がこのエサを数回ほど使用した感想は、「すごく軟らかくしてもよく持つエサ」ということであった。当然、エサはここから軟らかい方向へと手直しされていくことになる。

ウキのナジミ幅は2目盛。そこで、ちょっと手揉みを加えたものを打ち込むと2目盛半がナジんだ。当然ながら底釣りの基本として、「しっかりとナジミ幅を入れる」ことは、釣るための第一段階となる。
「このエサにはペレットの粒も入っているんですけど、それほど重くはないんです」

記者のボートへと投げ込まれたエサを触ると、底釣り用のエサにありがちな「べとつき感」がなく、その指触りはとてもサラリとしている。驚くことにこのタッチでしっかりと持つのだ。

へらはすぐにその寄りを厚くした。
「もうこれだとナジミ幅が取れないので」と、手水を打ち、手を熊手状にして50回ほど高速回転でかき混ぜる。いきなり強く練り込むことなく、かき混ぜて粘りをつけることで持たせていく。とにかくエサをとことんまで動かして釣っていくのが高久の信条。そうしてガンガンと手直しされても、最後まで特長を失われることがないエサが、高久の手の内に入るということになる。

深くナジむようになった。ここから手水を打ち、徐々に軟らかくしていくと、手水を打った分、溶けが速くなり自力で上がってくるようになる。まだ魚に上げられてはいない。ウキのナジみ際でのサワリはとても強いが、ナジみきってからは途端に静かとなる。へらの位置はいきなり高い。
「普通ならばハリスを伸ばしたりするんでしょうけれど、このままで釣っていきます(笑)」

こと釣りに関しては、曲がったことが嫌いというか、本当に「かたくな」である。

それでも、ここからアタってきた。

完全底釣りは不成立。狙うはもう早いアタリとなる。「DD 底餌クロレラ」を練り込み、手水でかなり軟らかくした戻しエサへと、硬いお麩の「底釣りダンゴ」を絡めていく!

戻しエサで釣る「底麩ダンゴ」

手水を打ち、もう一度、高速回転で50回ほどかき混ぜる。ここまでバラケ性を抑え持たせると、ナジみきった位置でのサワリは強くなってきたが、そこからの「上げ」はまだ遅い。やはり「へらが底に着いている状態」ではないようだ。ということは…。本来、例会であればもうここで底釣りは見切ってしまい、宙釣りにして釣り込んでいくことになる。それでは取材にならないので、「今回は底釣りで!」と、いち早くに念を押すと、高久は少々困り顔で、5cmほどタナを切った。ナジんで「トン」というタナだ。ウキはこれで確実に3目盛という深めのナジミ幅を出していく。へらの居着きの状態もさることながら、湖底には藻があり、その中へとエサが埋もれてしまうとどうしてもアタってこないということも間々あり、こういった地底では「切り気味のタナ」はとても有効な手段となるのだ。

この対応にへらはすぐに反応した。ウキはナジみ際に「チクッ」と押え込まれる。そこから堰を切ったように次々とアタって釣れてきたが、それでも高久は少々不満げな顔を見せた。「上のへらが釣れているだけで、地底にはたくさん寄ってないですね」

赤池地区は非常に魚影が濃いため、こうして落ち込みのアタリを取っていくことが多い。「ナジんで返してからのアタリ」という、いわゆる「完全底釣り」で釣っていくことは、これからの最盛期になればそうそうはないことだろう。徹底して早いアタリを取っていく底釣りなのだ。

1. 最初からバラケ性を強くしたエサを作るならばこの2品の配合がお 勧め。「DD 底餌クロレラ」は、同じく新エサでもある「MD 粘りのダンゴ」との相性も抜群だ! 2. 「DD 底餌クロレラ」120㏄に水120㏄を入れ軽くかき混ぜる 3. 水が行き渡った状態 4.「MD 粘りのダンゴ」120㏄を入れる 5. 軽く20 回ほどかき混ぜお麩を全体に絡めた後、手を熊手状にして決して練ることなく超高速回転で50~60 回かき回す 6. 硬めだが、エサに「ダマ」がない状態に仕上げることがキモ 7. エサ付けはきちんとチモトを整える 8. ハリがギリギリ隠れるほどの小エサ。この硬めの小エサでアタリ返しを取っていく完全底釣りは不成立。狙うはもう早いアタリとなる。「DD 底餌クロレラ」を練り込み、手水でかなり軟らかくした戻しエサへと、硬いお麩の「底釣りダンゴ」を絡めていく!最初からバラケ性を強めて釣りたい場合は、この「DD」&「MD」のブレンドで釣れ!

しかし、幼少の頃からへら鮒釣りにいそしんできた高久にすれば、「これって底釣り?」という疑問が必然的に浮かび上がってくるようで…。だからこそ、本来ならばもうここで底釣りの地合ではないと判断し、宙釣りへと変更してしまうのだ。とはいえ、あまたのテクニックを当然のように高次元のレベルで身につけているだけに、そこからも、なにひとつひるむことなくエサを打ち続けた。

2目盛ナジんで「チクッ」とアタる。「まだこの深めの位置でのアタリがずっと続いていればいいんですけどね」

この位置ならばウワズらないのだ。だからといって、ここからさらにナジみきって、エサが一旦、底へと確実に落ち着き、待ってからのアタリではやはりカラになることが多かった。

ここで手水を打ち、エサをもう少し軟らかくする。すると、またしても落ち込みで「チッ」と鋭く入った。この早いアタリで毎投のようにへらが湖面を滑ってきた。すると…。

「このままだとさすがにウワズってきてしまいますんで」と、「底麩ダンゴ」を半つかみほど絡めてエサを硬くした。さらにはボウルの縁に強くこすりつけるように30回ほど練り込んだ。ガチネバのエサを打つのかと思ったら、さらに手直しは続いた。次に、手水を打ちかなり軟らかくした状態のエサに、「まだ開きが弱いので」と、再び「底麩ダンゴ」を半つかみ絡めたのだった。宙釣りの延長、もう完全な底釣りではないため、エサを開かせてやり、へらにさらに強く反応させながら釣っていく。

ここからは、エサをハリ付けする際に手揉みを加えるといった行為は避けた。エサボウルの中にある「完璧に仕上げたエサ」をそのままタナへと届けてやるだけ。だからこそ、手直しの途中に「強く練り込んで」エサに芯を作った。これを後から練ると、「ただ粘りが出る」だけで、持ちは今イチなのだ。「こうして、『練り戻し』をしてもちゃんと膨らんでくれます。誰にでも使いやすいエサですよね」

エサの膨らみはへらの食い気を強烈に誘う。カラになると、新しいお麩を入れて膨らみを強くしてやるというエサ使いは、盛期のダンゴのエサ使いとしては定石である。そして、イレパクもイレパク。中小べらをこれでもかと、しこたま釣る。

話題のニューブランド「一景」で釣る!!「DD 底餌クロレラ」で驚異のイレパク!! エサを膨ませて、
へらの食い気を強烈に誘う!!エサを膨ませて、へらの食い気を強烈に誘う!! 戻しエサの手直しには「底麩ダンゴ」最初からの配合は「MD 粘りのダンゴ」

エサはさらに軟らかくなった。良型を狙う。一発目の早いアタリで、大きな状態のエサを食ってくるのがデカいため、食い頃の軟エサをダイレクトにタナへと届けてやるのだ。だが型はそう上がらなかったが、徹底的に早いアタリに的を絞り、この軟エサにしてさらに鬼のように釣りまくった。「硬いエサでは高い位置からアタらせながら、アタリを送っていっても食いアタリは出ます。逆にかなり軟らかいエサは練って持たせることで早いアタリを取っていけます。今日、一番よくないのは『中途半端な硬さのエサ』ですね」

どっちつかずなタッチでは、ウキの動きは途端にメリハリがなくなってしまい、アタリが散漫になってしまったのだ。ここまで試すと、以下の配合のエサを作り直した。

●「DD底餌クロレラ」120ccに水120cc。軽くかき混ぜた後、「MD粘りのダンゴ」120ccを入れ、軽く20回ほどかき混ぜ放置。ちょい締まった状態から手を熊手状にして、決して練り込むことなく50~60回ほど超高速回転で、エサに「ダマ」が残らないようにかき混ぜた。仕上がったエサは、お麩の「ざらつき感」が、かなりしっかりと残っている「硬め」

これを直径1cmほどの小エサで打っていくと、「カチッ」と鋭いアタリで次々と乗ってきた。中小べらの口数が多い状態では、やはり硬めの小エサで釣っていく方がいいのだ。もの凄く濃いへらの密度の中で、「ガツガツ」とウキは刻まれる。硬めのエサを高い位置から削らせてからの、底付近という深い位置での鋭いアタリを取り続けた。「こういう魚がたくさんいる所だからこそ、最初から『MD粘りのダンゴ』でシメるというのがいいですよね」

●戻しエサの手直しでは、硬いお麩の「底麩ダンゴ」
●最初から配合する時は、軟らかいお麩の「MD粘りのダンゴ」

このエサ使いがとても有効となる。「とてもサラッとして比較的軽め。だけどしっかりと持つ。これが『DD底餌クロレラ』の最大の特長。手直しするお麩も選ばないし、底釣りが苦手な人でもとても使いやすいエサですよ!」

ほどよい比重を上手く利用すれば、こうして早いアタリでイレパクにすることが可能。人よりも1枚でも多く釣り込む数釣りにはとても向いているエサにもなる。

エサをここまで合わせると、完璧に決まってきた。リャンコも出始めるといった釣れ具合に、見ている方もこれはさすがに釣りすぎじゃないかと思うほど。ここで高久は本気で良型を狙うため、新しく張られた「葉山ロープ」へと向かった。

黒岩ロープ

黒岩ロープでは、「硬めの小エサ」を使用し、早いアタリを取りイレパクにした。高久の次の狙いは良型だ

話題のニューブランド「一景」で釣る!!最後も超シンプルエサ使いで!!葉山ロープの底釣りでは、「DD 底餌クロレラ」単品で、ギルの攻撃に耐えさせながら、「完全底釣り」で良型を仕留める。さぁ、今年の夏は、「一景」を持って釣り場へ出掛けよう!

葉山ロープ尺級を釣る!

「葉山ロープ」、ゴザンゲの鼻寄りに入り、タックルやエサはそのままに底へとエサを打ち込む。この場所はまだエサ打ちされていないため、まずはギルがウキを動かした。だから上からの小さな動きは無視する。それでも、しばらくギルとの格闘が続くと、エサを「DD底餌クロレラ」単品で作り直す。

ギルに強くサワられながらも、深くナジみきる。ナジみきったウキが「ジワジワ」と2目盛返され、そこから「カチッ」と1目盛が力強く落とされた。「これはへらでしょう!」

湖面を割ってきたのは8寸級。次も同サイズが釣れる。さすがにアタりっきりとはいかないまでも、これぞ底釣りといった、ナジんで返してからのアタリで快調に竿は曲がる。そして、釣れてくるへらの型は、時に尺級も交じり明らかに大きかった。狙いどおりだ。

へらが寄り切ったのかギルの動きは影を潜めた。ここでエサを若干開かせる。手水を打ち、練り込む。そこにまた「DD底餌クロレラ」を絡めて硬めに調整。「DD底餌クロレラ」単品の戻しエサだ。そして、必ず一旦はウキを深くナジませる。すると、返し際に「ジワリ」と上げられてからのアタリが連発するようになった。

寄っているのが良型だけに、どうしても口数は少ない。その分、エサを開かせて「寄せながら釣る」ことが必要となる。高久はジャミの攻撃にも耐える硬めの開きが強いエサを打ち、最後は王道でもある「完全底釣り」で、確実に良型を仕留め続けたのだった。

ジャミが多い場所での完全底釣りに有効!「DD 底餌クロレラ」単品の作り方を紹介

1.「 DD底餌クロレラ」2に水1 2. かき混ぜ、全体に水分を行き渡らせる 3. ボウルの縁にこすりつけるように強く練り込む 4. 練り込んだものへと「水が浮くくらい」に多めの手水を打ち、かなり軟らかめに戻す 5. 「DD 底餌クロレラ」1 を入れる 6. お麩を全体に絡めるようにかき混ぜる 7. 麩が立った状態の硬めに仕上がる