IKKEI

TOPスペシャルコンテンツへら鮒 2016年7月号

へら鮒 2016年7月号 へら鮒
2016年7月号
「一景」新エサの威力に驚愕!?強い「粘り」と「バラケ性」で、アタリを導く! 純朴トーナメンター 竹山征広 IN 筑波湖

話題のニューブランド「一景」で釣る!!

話題のニューブランド「一景」で釣る!! 今回はついに待ちに待った新エサの登場である。4月26日(火)、茨城県筑西市にある筑波湖で、釣り人は若手トーナメンターの竹山征広。近頃は「セット釣りばかり」だという竹山に、大型べらを浅ダナ両ダンゴで釣り込んでもらうのだ。まずは新エサ「MD 粘りのダンゴ」単品使いから入り、早朝のへらの強いハシャギの中でも、エサをどんどんと手水で軟らかく手直しながら竿を曲げる。次にこれまた新エサの「MB 荒麩バラケ」を配合。変化するへらの食い気を的確に見極めながら、バラケ性を強めていくことで、筑波湖の大型べらを完全攻略するのだった。

Text & Photo by Kazuaki Morotomi

取材協力:筑波湖
〒300-4513 茨城県筑西市中根832
TEL:0296-52-5444

広松久水産株式会社
〒 813-0018 福岡市東区香椎浜ふ頭2-3-24
TEL:092-672-1017
http://ikkei-jpn.jp/

竹山征広

竹山征広 1983 年生まれ
東京都昭島市在住 会社員
バスフィッシングから転向し、へら歴は10年ほど。しばらくは野釣り場主体で楽しんでいたが、4~5年前から管理池の大会に出始め、そこからは大会、トーナメント一筋。「トーナメントでは、あの緊張感と終わった後の達成感がたまりません!」と、とても穏やかな性格ながらも、競技に対する負けん気の強さは人一倍! 龍生会 所属

まずは「MD 粘りのダンゴ」単品で様子を窺う。お麩4に水1という「軟らかめ」からスタート!「一景 MD 粘りのダンゴ」は、これぞダンゴエサというべき、軽さと強い粘りを持つベースエサ。最後まで芯残りし、へらの吸い込みがいい、「食い頃の状態」でアタらせることが出来る

まだ春のトーナメント真っ最中で、完全に「バラケしか触っていない」はずの竹山。果たして、初めて使うこの「一景」のニューダンゴエサで、どう釣ってみせてくれのるだろうか

8尺メーターとにかく「持つ!」

「今は大会主体の釣行で、セット釣りしかやっていないんですけど…」

そう少々気まずそうに話した竹山の月の釣行は4~5回。これが大会シーズンともなればさらに増える。当然、「セット釣り」で勝負する機会が多い。というよりほとんどだ。その竹山に課せられたテーマは「浅ダナ両ダンゴ」である。それも取材日程の都合で、大会や休日などのタフコンディション時ではなく、平日のガンガンとウキが動く状態の中での釣りとなった。筑波湖の大型べらが容赦なく攻撃してくることになる。大丈夫だろうか…。

ウキ「達明 ロイヤルスペシャル」ボディ4・5cmの極細パイプトップ エサ落ちは水面に4目盛残し 道糸 1・0号 ハリス 0・5号 30-40cm ハリ「バラサ」6号 竿8尺

エサは「一景 MD粘りのダンゴ」単品お麩4に水1の軟らかめ筑波湖、6号桟橋奥7号向き竿8尺メーター両ダンゴ

6号桟橋奥寄り、筑波山を背にした釣り座に入釣した竹山は8尺竿を継いだ(※タックル図参照)。メーターダナを攻める。そして、その準備を待ちきれぬように、釣り座にはこちらから準備された「一景シリーズ」の彩り豊かなパッケージが並んだ。その中には、5月下旬に発売される新エサも!
「MD粘りのダンゴ」ダンゴのスタンダードエサ
「MB荒麩バラケ」バラケのスタンダードエサ
「DD底餌クロレラ」 底釣りダンゴのスタンダードエサ

池を囲む新緑と同じく、やわらかな色合いのパッケージが一段と目を引く。竹山は迷わずこの新エサへと手を伸ばした。まずは「MD粘りのダンゴ」単品使いで、気難しい筑波湖の大型べらの食い気を窺っていく。

●「MD粘りのダンゴ」4に水1を入れ、軽く20回ほどかき混ぜただけ。これだけで、とても粘り気が強く持ちがいい エサに仕上がる。強い粘りが特長のエサだけに、練りを加える必要はまったくない。作りっぱなしのエサをつまみ、直径1cm強ほどに軽く丸め、ハリはエサの斜め上部からセンターへと差し込む。そして、チモトを1、2回と、とて もソフトに押さえ整えられた

「フワっと軟らかくて、とても粘りが強いですね。いかにもダンゴエサという指触りです!」

もちろん比重も軽く、浅ダナのダンゴエサの「急所」をしっかりと捉えられている。その軽めのエサで、魚がタナに厚く寄って来た状態になっても、しっかりとナジミ幅を出しながら釣っていけるようにと、極細のパイプトップのウキを使用している。数多くの大会で「揉まれている」だけあって、セッティングにもまったく抜かりはない。

ウキのナジミ幅は、打ち始めながらも、トップ先端スレスレという沈没寸前である。確実に持っている。そこから数投ほどで強いアオリが出現。ナジミ幅が浅くなりつつあるのを確認すると、エサへと少量の手水を打ち、さらに軟らかめに調整。これを下バリにはひと回り小さなダンゴにして付ける。開きを促進したものを小さくて丁寧なエサ付けにと工夫を凝らすのだ。

「MD 粘りのダンゴ」3「MB 荒麩バラケ」1 に水1 邪魔をするへらの層を通過するために、
「MB 荒麩バラケ」の強力なバラケ性を利用する!

【ブレンド性に優れ、エサ作りはとても簡単!!】
1.「 MD粘りのダンゴ」1杯 2.「 MB荒麩バラケ」1杯 3. 軽くかき混ぜ撹拌する 4. 水1 杯を入れる 5. 決して練ることなく軽く20 回ほどかき回す 6. 簡単にネバボソタッチのエサが出来上がる 7. エサ付けはチモトを軽く整えるだけ 8. ラフ付けでもしっかりと持つ!

「MB荒麩バラケ」優れたブレンド性

直後、強烈なアタリが出る。こうして、へらが食い頃のエサをより食べやすい状態へと近づけていくのだ。ウキはエサ落ち付近で強くウケられたかと思うと、そこから「ズバッ」と鋭く落とされた。この高い位置のアタリが連発する。さすがにまだ毎回とはいかないが、水面には大きな口を開け、筑波湖ご自慢の大型べらが上がって来た。
「ウケられ、サワられながらナジんでいき、エサ落ち目盛を過ぎた直後に強くアタらせて釣っていきます」

狙うはナジミ際のハリスの倒れ込みに出るアタリ。早朝のへらの強いハシャギに、若干まだアタリの位置が高いようだ。求めるアタリが出るようにと、エサへと少量の手水を打ちながらシットリ感を強めていく。もうすっかり、かなり水分が多めなのだが、このとても軟らかくシットリとしたエサがちゃんとタナまで持っている。この強力な持ちのよさが、「MD粘りのダンゴ」の最大の特長である。単品でここまで持ってくれると、ブレンド性は非常に高くなり、ダンゴエサとしての「エサ幅」はとても広く使える。

ボソっ気を抑えた分、ハリス長を30-42cmにする。ハリス段差を若干広げた。強いウケを維持しながら釣っていきたいのだ。これで、ウケてウケて、ナジんだ直後に「カチッ」という鋭いアタリで釣れてくるようになった。理想的なアタリで次々と竿は曲がったが、まだ満足していないのか、またしても少量の手水を打つ。もう超ヤワヤワのエサになったが、強いウケの中で、なんと、しっかりとサワらせてアタリをもらう。ここまで軟らかくしても、しっかりと持ってくれるとは…ちょっと驚きである。

より食い頃のエサが持てばヒット率は格段に上昇する。たとえ釣れなくても、毎投のようにアタって終わることが可能となり、浅ダナ両ダンゴの釣りに必要不可欠な高速のエサ打ちリズムは決して崩れない。完璧だ。

ひとしきり「MD粘りのダンゴ」の威力を味わった竹山は、ここで次の新エサ「MB荒麩バラケ」へと手を伸ばす。極限にまで軟らくして使っていた「MD粘りのダンゴ」単品へと、さらに手水を打ち、「MB荒麩バラケ」を半つかみほど絡めていくのだった。さて、ウキの動きはどう変化するのだろうか?

ハリスは長めから入って徐々に詰められ、今はもう20-27cmにまで短くなっているほどの高活性。すぐに高い位置から強くサワられながら、水面にはトップ先端から1目盛が残った。そして、そこからウキは上下動し「ズバッ」とウキは消えてなくなる。「MB荒麩バラケ」に手応えを感じると、ここで次の配合でエサを作り直した。

粒子が粗く、強力なバラケ性を持つ「MB 荒麩バラケ」。
ブレンド性にも優れ、目詰まりしたダンゴの戻しエサとしても、大きな効果を発揮する!

BARAKE STANDARD MB 荒麩バラケ

●「MD粘りのダンゴ」3、「MB荒麩バラケ」1に水1
竹山の基本はお麩4に水1の「軟らかめ」という配合である。
「MB荒麩バラケ」を1杯という配合だったが、これがいきなりボソが強いエサになる。それだけバラケ性は強い。
「夏場に打ちまくるような感じのダンゴエサになりますね。梅雨が明けてからの最盛期にとても合いそうです!」

話題のニューブランド「一景」で釣る!!!! 「MB 荒麩バラケ」の威力は絶大。深くナジんだ位置からの「ズバッ」で、次々と大型が上がって来る!!

「MD 粘りのダンゴ」と「MB 荒麩ダンゴ」の2種類の新エサで完全に決める。さすがに底釣りダンゴエサの「DD 底餌クロレラ」を使うことはなかったが、そのポテンシャルが高いことは間違いない

バラケ性が弱い場合、どうしてもエサ本体へとダイレクトにアタックされてしまい、食い気がなくただハシャいでいるだけのへらに「捕まってしまう」のだ。そこで「MB荒麩バラケ」の強力なバラケ性を上手く使う。すると高い位置でウケるが比較的すんなりとナジみきってしまう。バラケ性を利用してへらの口をエサ本体から遠ざける。大型のへらだけにアオリは強いが、エサが入り込む隙間は広い。

へらは「ワサッ」と、上層にいるだけらしい。それを証拠に、釣った後にはウキが沈没してしまうということが多かった。この状態にタナ付近にはまだ寄せが足りないと判断し、食い気のあるへらをタナへと導くため、このボソっ気のあるダンゴをさらにテンポよく打ち込んでいった。すると…。
「フワッ、フワッ…ダッ」

ウキは一旦は深くナジミ込み、そこから強くサワられ、大きく上下動した直後には強烈に落とされた。ボソっ気が強くなったとはいえ、これだけ大きく突き上げられながらも、この状態でアタってくるということは、やはり「粘りのダンゴ」の強力な持ちが効いている。エサはちゃんと芯残りした状態で食い頃になっているということなのだ。

高い位置で強くウケられると、すかさず「スッ」と竿を前に出してウキのナジミ込みを手助けする。すると2目盛が「ジワリ」と入り、いい時はそこから「カチッ」と明確に落とされた。が、まだ連チャンするまではいかない。

「今の状態では、ちょっとウキが入りすぎてしまいますね」と、同サイズのウキを細パイプバージョンへと付け替えた。同時にハリスを25-35cmにする。するとウキの肩で長いウケが出る。落ち込みでのアタリが連続するようになってきた。こっちの方がウキの動きは強く、だからとエサが叩かれて持たないこともないので、しっかりとタナでアタってくるのだ。さらには釣れる型もいい。だが、さらにへらの寄りが厚くなってくると、ウキは終始「フワフワ」としてしまうだけで、肝心の決めアタリが遠のいてしまった。

バラける分、ひと回り小さくハリ付け。これで拡散する粒子で、上層で邪魔をするへらを適度に上層へと留め、食い気のあるコンディションがいいへらをタナへと遊動する。

この釣り方が決まってくると、高い位置の小さく不確かなアタリは、もう完全に見送る。ウケさせ、エサ落ち目盛から2~3目盛がナジんだ位置での強いアタリで「パタパタ」と釣り込んでいく。

「ちょい入れてからのちょい待ち」といった表現が分かりやすいことだろう。決して高速の釣りではないが、このタイミングでアタらせるとヒット率がさらに上がった。

なにより、釣れてくる型がいい!

釣り風景写真

へらの食い気が落ちる日中、「MD 粘りのダンゴ」2、「MB 荒麩バラケ」2 に水1という配合で、強烈なアタリを導き出した!! この2種類の新エサで筑波湖の大型べらを完全攻略!! 話題のニューブランド「一景」で釣る!!!!

強力に「粘る」、「バラける」という明確な特長を持つ新エサの登場で、「一景シリーズ」のエサは大幅に前進する。なにより「シンプルに使いやすい」ということが、釣り人の支持を得ることは間違いない!

日中、食い気落ちるさらにバラけさせる

ウキを深く入れて「ドン」。こういう釣りになると、エサがぶら下がってしまう状態で「自力でバラける」という配合のエサは最適となる。それでもまた上層で捕まってしまうと、ウキの番手をひとつ上げ、同時にハリスを5cmずつ詰めた。

決して『ウケ』を嫌ってはいけないんですけどね」

すると、「スーッ」と早くナジミ込んでしまう。「さすがにこれではアタリはもらえない」と、すぐに先のハリス長に戻す。やはりウケは上手く利用して釣らなければいけないのだ。

食い気が落ちる日中。途端に上層のへらがいなくなる。ハリスを30-40cmにまで伸ばしても深くナジんだ。完全に返されてからのアタリで拾っていくという釣りとなり、そこで竹山が次に作った配合は…。
●「粘りのダンゴ」2、「荒麩バラケ」2に水1

というさらにバラケ性を強めたものだった。これがドンピシャ。ナジんで「ドン」という強烈なアタリとともに、傷ひとつないへらが釣れてくるのだった。「なんとなくこの難しい状況がつかめた感じです」

開き過ぎか? と思えた「粘りのダンゴ」、「荒麩バラケ」の半々という配合だったが、幾分食い気が鈍った大型べらには効果絶大なのだ。

こうして竹山は、新エサとなる「MD粘りのダンゴ」と「MB荒麩バラケ」の特長を最大限に利用して、筑波湖の大型べらを完全攻略したのだった。