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へら鮒図鑑

へら鮒をより知る事で、釣りの楽しみ方が大きく膨らみます。
生態や習慣を知っておくと釣果にもつながるので役に立ちます。

へら鮒の生態

へら鮒の身体的特徴は、体高が極端に高いこと。魚体の割に頭は小さく、頭部の後端(エラブタの付け根のあたり)から背ビレのあたりにかけて一気に盛り上がっています。また、瀬ビレも大きく長いのが特徴です。体色は、全体的に銀白色をして、背中はやや黒味を帯びた茶褐色。でも不思議なことに居着いてる環境によって体色は変わってきます。
透明度の高い場所に居着いてるへら鮒は黒味が強いのに対して、濁り気味の場所に居着いてるへら鮒は白っぽい体色をしています。しかし、この体色は、周囲の状況によって数分で変化します。釣り上げたへら鮒をバケツに入れた時に分かるのですが、周りの色に合わせて体色の濃さを変化させます。

へら鮒の習性

春のへら鮒
春はへら鮒にとっては産卵期を控えており、その行動もダイナミックに変化します。
寒い冬の間、深場でジッとしていたへら鮒たちは、水温が温かくなるとともに越冬場所を離れて浅場へと移動します。これを「巣離れ」と言います。そして、さらに水温が上がると、いよいよ産卵期を迎え、岸寄りの浅場に大挙して押し寄せます。これを一般に「乗っ込み」と呼んでいます。
●巣離れ
寒さの厳しい冬の間、水温変化の少ない深場で過ごしていたへら鮒たちは、2月下旬から3月にかけて、水温が温かくなるとともに行動範囲を広げ、水温上昇の早い南向きの浅場を、エサを求めて回遊するようになります。この行動を「巣離れ」と言います。
●乗っ込み
水温が12℃を超えるようになると、産卵に向けての準備が始まります。へら鮒は岸寄りの浅場や、細流に群れで集まり、水深50㎝から2mほどの浅場を回遊するようになります。これを「乗っ込み」と言い、大型のヘラブナを釣り上げるチャンスのもっとも高い時期です。特に暖かい雨が降って水位が上昇したような時などは、絶好のチャンスです。
夏のへら鮒
夏になると産卵を終えたへら鮒は、一度深場に移動し、体力の回復を待ちます。
そして盛夏になると、水温が一気に上昇することで、溶存酸素量が少なくなります。
その影響によりへら鮒たちは少しでも酸素の多い場所、少しでも涼しい場所を求めて移動します。

●初夏

産卵で体力を消耗したへら鮒は、一度深場に移動して体力の回復させ、水温の上昇とともに活発に行動します。そして回遊する層も、底付近から徐々に中層へと上がってきます。
しかし、あまり岸には近寄らず、沖目を回遊することが多いため、遠目を狙うのがこの時期の釣り方です。

●盛夏

へら鮒の好む温度は16℃から23℃前後と言われていますが、真夏になると水温は一気に上昇するため、ヘラブナは少しでも過ごしやすい場所を求めて頻繁に移動するようになります。
この時期のへら鮒は、ある程度の水深があって水通しの良い場所、日差しをさえぎってくれるような障害物の陰、水草や藻などが生えている場所などで活動します。冷たい湧き水が出ているような所も、見つけることができれば絶好のポイントです。
秋のへら鮒
秋になると日照時間も徐々に短くなり、水温も少しずつ下がり始めます。暑い夏を乗り切ったへら鮒たちの活性も高まり、来るべき冬に備えて荒食いを始めます。この時期は水温の変化も著しく、それに合わせヘラブナの遊泳層も変化するため、魚がいる層をいかに早く見つけるかが釣果へのポイントです。

●釣れるポイントが著しく変化

秋も本番になると水温の変化がめまぐるしくなり、へら鮒も適水温を求めて遊泳層を頻繁に移動します。好天が続けば上層に上がり、冷え込めば底近くに下がります。
この時期は常に周りの状況を確認しながら、狙う層を変えていくのがポイントです。

●晩秋は大物のチャンス

さらに秋が深まってくると水温はさらに下がり、ヘラブナは水温の安定している深場に集まるようになります。来るべき冬を前にして食欲は旺盛になり釣りをするにはとてもいい時期です。特に、大型がよく釣れるのもこの時期の特徴です。
冬のへら鮒
冬になると水温もぐっと下がり、へら鮒の活動も鈍くなります。もともと温水性の魚だけに寒いのは苦手で、深場の障害物周辺や水草の中、ちょっとした窪みの隙間などに身を寄せてじっとしていることが多いです。水温が4~5℃まで下がるとエサもほとんど口にしないため、釣り上げるには非常に厳しい季節と言えます。それでも、この難しい季節にあえてチャレンジし、貴重な1枚を重ねていくのが「寒ブナ釣り」の醍醐味です。

●初冬

初冬の頃は、まだ完全に深場に落ちきっていない魚もおり、ポイントによっては秋と同じように釣れる場所もあります。特に南向きの釣り場や深場から浅場へと続く日当たりの良いカケアガリなどは、この時期の絶好のポイントです。

●厳冬期

ポイントは、日当たりの良い南向きの釣り場が一番。特に、冷たい北風をさえぎってくれるような建物や土手、樹木等がある場所が最適です。冷たい北風が水面に直接当たるような釣り場では、その影響で水温が下がりやすく、へら鮒の活動も鈍くなることが多いからです。また、湧き水が出ているような所では、周囲よりもそこだけが温かいため、魚が集まっている可能性が高く、活動も活発になるため非常に釣りやすくなります。
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